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『虚空憧憬』 秋刀魚工房





 例大祭戦利品感想二つ目。


 今回は秋刀魚工房の『虚空憧憬』です。


 イラスト集なのですが、詩や文章などが添えられた形式のものになっています。
 ただのイラストだと、僕は「すごい!」みたいな小学生並みの感想しか書けないのですが、こうして文章が添えられているとまた違った印象を受けまして……。



 一応こちらも詩・文章のネタバレ避けのために「続きを読む」からどうぞ。





















 
 









 絵に詩・文章が添えられているという形式はあまり見ませんが、かなり好きです。

 それぞれが密接に関係していて、絵だけじゃない、文だけじゃない、その双方で表現された世界観が素晴らしい。憧れる。



 全部の内容を取り上げたいところではありますが、ちょっと流石に長くなりすぎそうなので、特に気に入ったものをピックアップしていく方向で行こうかと思います。




・『イドノソコ』

 絵も、文も、これが一番お気に入りですね。
 まず何がって、「底が見えない」から「いっそ落ちてしまえば其処に辿り着けるのに」の流れ。こういう言い回しが大好きなんですよ、僕。

 こいしの能力を語る詩。スカートの広がり、色彩はどこか井戸の口を思わせます。
 不気味な青白い光、閉ざされた第三の眼に添えられたこいしの手。三つの、色が違う光。片方が閉じられたこいしの瞳。「閉じる 止じる トジル」という、その言葉に沿ったような印象を受けました。


 で、僕が一番好きな部分は「ああ、これは叶わぬ恋物語 恋し焦がれてまだ着かぬ」。
 なんでここが好きかと言えば、ここの言葉回しの、口にした時のリズム感。するすると出てきて小気味いい。リズムの活きた言葉が僕は大好きです。




・『開墾のプロ』

 何がって、まずタイトルが(笑)
 プロ意識溢れる諏訪子の言葉がいいですね。

 そしてこの絵の、天子の表情と躍動感がいい。なんとも言えず、プロの邪魔しにきた知ったかっぽさを感じますねw



・『不死の終焉』

 アレンジ妹紅かっこいい。
 注連縄を思わせる飾りと格式を感じる紅白の服から、元々のもんぺ姿に比べて厳格な印象を受けます。この妹紅、刀を使った戦闘がかなり強そうですね……。

 最初はその題を見て「あれっ?」と思った部分があります。本文とちょっと違わない?と。
 けれど改めて読んでみると、「ああ、そういうことか!」と。

 「全てはカノモノの為」という一文が、絵と合わさってぐっときますね。

 絵の中の慧音を一瞬花の一輪と見ていたのですが、それは僕だけでしょうかね。




 とてもよかったです。

 絵と文の共存。合わさることで両方の世界観が深まっていく、それが本当によかったです。
 詩文の感じ方、解釈は完全に読者の主観によるものかと思います。ここで書いた感想も、金之助がこう感じたというものに過ぎません。読者が皆実際に触れて、そうして自分の感じ方を見つけてもらえるのがいいんじゃないかな、と思います。

 正直書いたはいいものの、この解釈おかしくね?僕の独りよがりじゃね?って不安になってる部分もあるので……w
 結構、恐々として書いてます。





 たぶんページ数とか、印刷とかの関係だとは思うんですが、個人的には文を「御品書」の中にまとめて置くのではなく、『八雲の案内人』『イドノソコ』『開墾のプロ』『三教不異』のように、関わり合う絵の横に(見開き状態で絵の隣のページ、もしくは絵の中に入れる形で)置いてもらってあるほうがいいんじゃないかな、と思いますね。

 折角密接にかかわり合っている絵と文が、ページという間隔で離れさせられてしまっているような、そんな感じを受けました。捲るのが煩雑というよりは、その僅かな時間と感覚による世界観の隔絶が気になってしまう、そんな感じです。
 気にならない、という人もいると思いますが、僕は気になってしまいました。



 ただ、本当にいい物でした。

 何回も繰り返していてあれですが、二つの表現方法による世界観の共存というのが、本当に素晴らしい創作手段だと思います。ほんとに憧れる。自分も物書きの端くれであります故に、イラストに添える文を書いてみたい、という欲求が高まりましたね。
 まあ、絵は書けないんですけどもw



 例大祭ではこの『虚空憧憬』ともう一冊、C81の新刊『Library of doom』も購入したので、そちらも楽しみに読ませていただこうと思います。



 長くなりましたが、これで『虚空憧憬』への感想を終わりにしたいと思います。
 乱筆長文、失礼しました。




 
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テーマ : 東方Project
ジャンル : アニメ・コミック

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プロフィール

金之助

Author:金之助
視界の彼方に山がないと落ち着かない大学生。
『濁江の蛙』名義で同人活動してます。東方SSを書き、主な住処は創想話。

「みさびゐて月も宿らぬ濁江にわれ住まんとてかはず鳴くなり」西行法師

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